富士山に最も近い山三国山稜立山に登る。三国山稜は(1)2012.8.26(2)2013.7.20(3)2015.7.20(4)2017.7.9と、今回で4回目です。 しかし、4回とも避暑が第一目的で、富士山展望は第二目的のため、富士山が見える確率が最も低い7、8月の夏場に歩いている。 そのため前の3回では、富士山は全く姿を見せてくれませんでした。今回こそはと期待したが、富士山は山頂部をほんの少ししか見せてくれませんでした。 今回、避暑としては22℃の快適な尾根歩きをにバラを眺めて満喫したので、富士山展望は次回の楽しみとして残しました。 ![]() |
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![]() ■富士山と三国山稜 (大野山から) |
■6:49 小田急江ノ島線長後駅発。 ■8:26 御殿場線駿河小山駅到着、駅前のバス停広場に降りる前に富士山が見えます。富士山山頂の左側に少し雲があります。右下のおやま観光マップの上にクマにまたがった金太郎さんがいます。 ![]() ■8:37 駅前のバス停広場から明神峠行きのバスが出ます。 駿河小山駅 8:45発-明神峠 9:10着。2015/4/25(土)〜11/29(日)の間の土・日・祝日のみ運行。 明神峠行きのみ運行。(明神峠から駿河小山駅に行くバスはありません)運賃:大人 550 円 ![]() ■8:45-9:10 富士急行バスが、駿河小山駅から25分で、標高900mの明神峠まで運んでくれる。とても有り難い。バスを降りたところから、東に進むと不老山、西に進むと三国山。 ![]() ■9:25 三国山東登山口から山道へ進みます。 ![]() ■9:39 木陰に入ると気温は25℃。 ![]() ■10:20 三国山に到着。ここは鉄砲木ノ頭への分岐点です。 三国山は山梨県、静岡県、神奈川県の県境に位置する山です。 ![]() ■10:34 表示板には「三国山頂1320.2m」とありますが、実際の山頂はここから500m西側にある1343m地点のようです。昭文社の山地図にも、分岐点が三国山とありますので、今後は、この分岐点が三国山山頂になりそうです。 14分休憩して出発。 ![]() ■10:44 手前にバイケイソウがありますが、花の時期は終わっているようです。 ![]() ■10:45 緑に囲まれた尾根道を進みます。三国山の1343mの山頂を示す表示板はありません。 ![]() ■11:01 楢木山(ならきやま)の手作りの表示柱。「楢木山頂上1353m」 ![]() ■11:08 ブナの林を進みます。 ![]() ■11:09 上を見上げるとブナの葉が作る緑の天井。気温は22℃、実に爽やかな山歩きです。 ![]() ![]() ■11:37 大洞山(おおぼらやま)標高1383m到着。別名角取山(つのとりやま)。 静岡県小山町では角取山(つのとりやま)とも呼ばれる。小山町には角取神社があり、大洞山山頂付近から「角取神社奥ノ院」への道があります。 ![]() ■12:33 山中湖村の表示板では、角取山の記載はありません。 ![]() ■12:47 再び、上空を眺めると緑の天井。この緑に囲まれた尾根道が気持ちが良いので繰り返し載せています。葉は裂けているのでブナの葉ではない。ハウチワカエデの葉のようです。 ハウチワカエデ (羽団扇楓)はムクロジ科カエデ属の落葉高木。同じ株に両性花と雄花が生じる雄性同株。別名、メイゲツカエデ。葉は対生し、葉身は長さ4.5-9cm、幅5.5-11cm、掌状に9-11浅裂・中裂する。裂片の先端は鋭くとがり、基部は心形になり、縁には重鋸歯がある。花時の葉両面には白色の軟毛があるが、成葉では裏面の脈上や脈腋に毛が残る。葉柄は葉身の4分の1から2分の1の長さで、2-4cmになる。(ハウチワカエデ - Wikipediaより) ![]() ■12:47 ハウチワカエデの葉の緑の天井。壁紙用 ■13:02 ノイバラが満開です。ノイバラは野茨と書くので、バラではないと思ってしまうが、別名ノバラ(野薔薇)とも言い、バラの一種です。 ノイバラ(野茨)は、バラ科の落葉性のつる性低木。日本のノバラの代表的な種。沖縄以外の日本各地の山野に多く自生する。ノバラ(野薔薇)ともいう。(ノイバラ - Wikipedia) ![]() ![]() ■13:03 進む方向の畑尾山の上に富士山の頭が見えました。 ![]() 2010年の冬に、籠坂峠から鉄砲木ノ頭へ行った時、おなじところから鮮明な富士山が見れた。2010.2.7 10:58 撮影 ![]() ![]() ■13:08 アザミ平、ノイバラ満開。休憩11分。フジアザミは秋に咲きます。 ![]() ![]() ■13:29 畑尾山、標高1365m。 ![]() ■13:38 立山東分岐。籠坂峠へ下る道と、立山展望台へ行く道に分かれます。立山展望台へ行く道を進みます。 ![]() ■13:42 立山山頂まで来ました。tateyamaではなくtatiyamaとかいてあります。山頂は展望がないので、立山展望台へ行きます。 ![]() ■13:44 ヤマボウシも満開。白い部分は花ではなく、総苞(ほう)片です。 ヤマボウシ(山法師、山帽子)はミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木。 高さ5〜10メートル。幹は灰褐色。葉は対生し、楕円(だえん)形または卵円形で長さ4〜12センチ、全縁でやや波打つ。花は6〜7月に開き、淡黄色で小さく、多数が球状に集合し、その外側に大形白色の総包片が4枚あり、花弁のように見える。 苞とは、蕾を包むように葉が変形した部分また、花序全体の基部を包む苞を総苞といい、個々の総苞を総苞片という(ヤマボウシ - Wikipedia) ![]() ![]() ■13:51 須走立山展望台からの富士山。展望台は広場になっていて樹木に囲われており、その樹木の上に富士山がいます。宝永山と富士山山頂が、雲の間からかろうじて見えています。 立山展望台についたときはほとんど見えませんでいたが、そのうち一部が見えてきて、この状態が最高に見えた時です。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 立山からの富士山作成■4回訪れても富士山が全体の姿を見せてくれないので、上記画像の宝永山と富士山山頂部に合わせて、カシミールで富士山の全体像を作成して着色しました。 ![]() 立山からの富士山と錯視■2012,8.26に来た時は、富士山の左のすそ野しか見えませんでした。 相棒さんが撮ったこの写真で、私が富士山がいる方向を眺めていますが、後ろ姿からその無念さがわかります。 ![]() ■そこで、写真の富士山の左すそ野に合わせて、カシミール画像で富士山の全体像を作成して、着色しました。 画面に富士山が現れると、同じ人物の画像なのに、後姿に喜びを感じます。飽きることなく富士山を眺めているように見えます。 ![]() この富士山がある画像を作成して、驚いたのは富士山を眺めている人物が喜びに溢れるているように思ってしまうことです。 富士山が隠れている画面の人物は、無念さが溢れているように思ってしまいます。 3回ほど、繰り返してみてもそのように思ってしまいます。 人物だけ切り取ってみると、人物は草原の上で立っているだけです。何かを眺めているようですが、喜んでいるか、悲しんでいるかなどの気持ちはその後ろ姿からはわかりません。 この人物が、富士山のない画面と富士山がある画面に立たせると、人物の気持ちが異なるように見えてしまいます。 これは、画面中の人物の気持ちを変化させる「錯視」であると、推察しました。私の脳内の思考過程がそのようになっているのです。 画面に富士山があり、その富士山を眺めている人物は幸せな気持ちになっている、これは覆すことができない基本的な事実です、と私の脳は思ってしまうようです。 ![]() この錯視は私が富士山を眺めた時、喜びの気持ちが溢れる体験をもっており、富士山への愛着が強いためかもしれません。しかし、富士山の場合、多くの人がそのように感じるのではないかと思います。 「錯視」について (文、画像ともウィキペディアより引用。) ()内は私の言葉。錯視(さくし、英: optical illusion)とは、視覚に関する錯覚のことである。俗に「目の錯覚」ともよばれる。生理的錯覚に属するもの、特に幾何学的錯視については多くの種類が知られている。だまし絵とは異なる原理による。 錯視の原因は錯視によってそれぞれ違うと考えられている。 しかし、多くの錯視は原因が分かっておらず、仮説が立てられているというものがほとんどである (1)同じ画像が、異なった大きさにに見える錯視 「エビングハウス錯視」 同じ大きさの図形でも、大きい物の周りに置かれると小さく、小さい物の周りに置かれると大きく見える錯視。円形、球体が最も効果が現れる。また、エビングハウスは他の錯視も発表しているため、エビングハウスの大きさ錯視ともいう。 (何回見ても、右側の円が大きい。この二つの円が同じ大きさだという人がいれば、自信をもって「嘘つき」というでしょう)
↓ (右の円を左に複写。 これで同じ大きさの円だと、私の脳がやっと認識しました。「嘘つき」を撤回します)
(2)同じ画像が、異なった色に見える錯視 「チェッカーシャドウ錯視」 チェッカーシャドウ錯視1 AとBの升目は同じ色です。 (信じられない。私にはAのほうがとても濃い灰色に見えます。)
↓ (同じ灰色で二つの升目をつないだということですが、下のほうに行くとだんだん薄い灰色に変化して行くように見えます)
↓ (周りの色が除かれた。AとBの升目は同じ色だと認めます。)
チェッカーシャドウ錯視2 上の橙の円がある升目と下の橙の円がある升目は同じ色です。二つの円も同じ色です。 (信じられない。私には上の円の橙と升目の灰色は下に比べて、濃い色に見えます。「嘘つき」)
↓ (周りの色が除かれ、上と下の升目を同じ灰色で結ぶ。AとBの升目は同じ色だと認めます。 自分の目の感覚を、脳の認識を信じられなくなりました。 嘘つきと呼ばれてた人が天才で、偉大な発見や発明をすることがあります。)
↓ 後ろ姿に喜びがあふれている富士山展望の人物
富士山のいる画像といない画像で、これと同じような「錯視」が生じると思います。 残念ながら、ウィキペディアには「富士山錯視」についての説明はありません。似たような錯視の記載もありません。 ■立山展望台の富士山は残念ながら、両すそ野が樹木で隠されています。 カシミール画像では前面の樹木がない時の景観になるので、次のような富士山の両側のすそ野が伸びた雄大な富士山が現れます。実際の樹木の伐採により、どの程度富士山のすそ野が見られるかはさだかではありません。しかし、立山展望台は富士山からの距離13qで、富士山に最も近い展望台ですので、小山町に視野拡大の対策を期待します。 人物が立っているところに高さ2mほどの見晴台を作り、それでも邪魔になる前面の樹木の伐採を行う。それにより、富士山に一番近い山にふさわしい立派な展望台になると思います。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ■14:15 立山展望台出発、この付近もノイバラが多い。 ![]() ■14:22 キビタキ。 何もしなくても三度の食事が食べられる者は、毎日食料を捕獲する野鳥は、たいしたもんだと感心します。 キビタキ(黄鶲)は、スズメ目ヒタキ科ヒタキ亜科に分類される鳥類の一種。 サハリンから日本列島全土とその近隣、中国の一部地域で繁殖し、冬期はフィリピンやボルネオ島などの東南アジアへ渡りをおこない越冬する。 日本では夏鳥として全国の山間部で基亜種のキビタキが普通に見られ、福島県の県鳥に指定されている。 全長13~14cm。雄は頭部から背面にかけて黒く、眉斑、腹部と腰は黄色。翼に白い斑がある。喉は、鮮やかな橙黄色である。雌は上面は褐色で、腹部は褐色がかった白色。また、雄の幼鳥も雌と良く似た褐色で、野外で幼鳥の性別を判断することは、ほぼ不可能である。 山地の明るい雑木林に住み、昆虫類、節足動物等を捕食する。時々空中捕食や地上採食もする。 (キビタキ - Wikipedia) ![]() ![]() ■14:28 立山山頂に戻ります。 ![]() ■14:30 立山東分岐に戻り、籠坂峠のほうへ進みます。 ![]() ■14:37 籠坂峠に向けて下ります。 ![]() ■14:48 この表示板では、太刀山でカッコ内に(立山)。以前は太刀山であったか、山中湖村では太刀山なのかは不明。 ![]() ■14:54 ヤマボウシ ![]() ■14:59 山中湖村公園墓地が見えました。 ![]() ■15:00 山中湖村公園墓地のトイレの上に富士山がいます。 ![]() ■15:07 籠坂峠バス停。 ![]() ■ 籠坂峠からの富士山。葛飾北斎作 富嶽三十六景「甲州三嶋越」(富嶽三十六景-ウィキペディアより引用) 「甲州三嶋越」は、現在の山梨と静岡の境にある籠坂峠を越えて三島へ至る道から見える富士山を描いたといわれています。北斎も夏場の富士山を描いています。 ![]() ■15:13-15:58 籠坂峠バス停から御殿場駅へ進む。 ![]() ■15:58-16:23 御殿場線御殿場駅到着-発車。 ■19:12 小田急江ノ島線長後駅到着。 END
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