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富嶽三十六景 「本所立川」は北斎の騙し絵です 其の一「富嶽三十六景」のシリーズは、床の間に飾る芸術作品として作成されたものではなく、江戸庶民が、日常生活の中で気軽に眺めて楽しむため、大量販売された作品です。北斎および西村与八の遊び心を楽しむ作品でもあります。 その中でも、「本所立川」は騙し絵の傑作です。騙し絵とわかっていてもあえて指摘しないのか、サイト、解説本での記述はありません。騙し絵の説明の前に、じっくり眺めて解明してください。江戸庶民と富士山はわかっていたと思います。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
富嶽三十六景 「本所立川」は北斎の騙し絵です 其の二「本所立川」の騙し絵の二つ目です。木挽職人がいるところです。騙し絵の説明の前に、じっくり眺めて解明してください。 「富嶽三十六景」のシリーズは、北斎の遊び心を楽しむ作品でもあります。 板材に「新板三拾六不二仕入」とあり、この作品が前に出た三十六枚に続く新しいシリーズの最初の作品であることを表しています。 本所立川の働く職人と富士山は切断される木材の形成する直線で繋ながれており、職人は「おはようございます、今日も元気で働いてます」と挨拶し、富士山はその挨拶を受けて、温かい心で働く職人を見守っている構成になっています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
葛飾北斎の「富嶽三十六景 甲州三坂水面」の逆さ富士「甲州三坂水面」の逆さ富士は自由な構図で虚構の景観を作り、、次の二点で見るものを驚かせます。 (1)実際の湖面に映る逆さ富士は線対称の富士であるが、「甲州三坂水面」では点対称の逆さ富士になっている。 (2)実像の富士山は夏の富士山であるが、水面の虚像の富士は冠雪した冬の富士山 さらに、「実像の富士山は男富士、水面の虚像の富士は女富士」の新解釈を加えて、北斎がどのようにして「甲州三坂水面」を描いたかを探ります。 また、富士山展望の山からの景観にある「隠れ冨士を探します。」 ![]() ![]() ![]() ![]() |
北斎「富嶽三十六景 甲州犬目峠」の違和感
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吾妻山あれこれ 吾妻山の由来 北斎「」富嶽三十六景 相州梅澤左」など
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葛飾北斎「富嶽三十六景」と富士山錯視 富士山展望の山歩き記の写真で、富士山を眺めている人物の背中には喜びが溢れていることに気が付きました。 画面の中に富士山がいて、その富士山を眺める人物の背中には喜びに溢れているように見える錯視を、勝手に「富士山錯視」とよんでいます。 北斎は、「富嶽三十六景」で、富士山を眺める人物の背中を多く描いています。富士山を眺める人物の背中には、喜びが溢れてているように見えます。北斎は「富士山錯視」という言葉は当然知りませんが、それが表わす現象と効果を十分理解して作品を描いていたようです。この富士山を眺める人物の背中を描くことも一因となり、江戸庶民の共感を得て売れ行きは好評で、さらに十点を追加して販売されました。 ![]() ![]() ![]() ![]() |