鉄砲木ノ頭-パノラマ台からの富士山 2015.12.19 7:55
鉄砲木ノ頭は、山中湖の東側、山梨県と神奈川県の境にあります。中央部に山中諏訪神社奥宮を祀ってある山頂は広場になっており、三国山稜、山中湖、石割山、御坂山地、南アルプスに囲まれた富士山が見られます。
鉄砲木ノ頭からの富士山は、三ツ峠方面から眺めるすそ野と空の境界線がなだらかに伸びる秀麗富士ではありません。天上の神が手のひらを山頂に当てぐいぐいと力を入れたため、こらえきれずに富士山山腹の両側がプクンと膨れ、その下もプクプクと膨れた押しつぶされたような形をしています。また、同じ方向の塔ノ岳などから眺める富士山は左のすそ野が愛鷹山まで流れていますが、ここではすそ野が二ツ塚の下で切れていますので、両肩を張った武骨な富士山に見えます。しかし、武骨で、力強く、美しく、男気を感じる富士山です。その横に山中湖がよき伴侶として控えています。
また、パノラマ台-鉄砲木ノ頭間からは、山中湖全体が見えて、最も良い富士山展望地になっています。
*別名:明神山(みょうじんやま)。鉄砲木ノ頭は神奈川県側で呼ばれており、山梨県側では明神山と呼んでいる。山頂を祭ってあることが明神山の山名の由来か。
*鉄砲木ノ頭の名前の由来:諸説ある中からひとつ。山の下に「鉄砲水の沢」があり、山の名前になる時、「木」と「水」を間違った。
|