富士山展望の山

滝 子 山

読み方:たきごやま 富士山からの方向角:20度
富士山からの距離:32km
標高:1620m
標高差:1018m 
基点:JR中央本線
  笹子駅



滝子山からの富士山


滝子山からの富士山    2015.10.8 11:59





滝子山は大菩薩連嶺の南端の山で、大月の秀麗富嶽十二景の4番山頂です。JR中央本線沿いの山から富士山を眺めるときその前景にある二つの山が容易に識別できます。中央本線左側には頂上に電波塔がある三ツ峠山、中央本線右側には頂上が鋭角に立ち上がりその左尾根が富士山に向かって下がっていく滝子山です。

滝子山の富士山からの方位角は20度、前面にある三ツ峠の方位角は19度ですので、滝子山から富士山を眺めると、富士山の真ん中に三ツ峠山ががっしりと控えています。しかし、三つ峠山が滝子山より111mしか高くないおかげで、富士山のすそ野は左右に広がり秀麗な姿を見せています。富士山と三ツ峠山が対峙して何か語り合っている様子を眺望できる山が、滝子山です。

また、滝子山山頂からは西側の樹林部を除きほぼ360度見渡せるので、富士山がいる大展望が広がります。道志、丹沢の山、ふじ道、御坂山地に囲まれて秀麗な富士山が聳える素晴らしい景観です。

5月上旬、寂ショウ尾根で見事なイワカガミの群生が見られます。






参考コース&時間

・二等三角点が置かれたピークの標高は1,590m。最高峰は三角点の西側にあり、1,620mという標識が立っている。ここでは標高1620mとした。

登山ルートとして、①笹子駅から登るズミ沢ルート、②寂ショウ尾根ルート(南稜ルート)、③初狩駅から登る檜平ルートがあります。


①ズミ沢ルート:笹子駅-(58分)-道証地蔵-(2時間45分:休憩含む)-滝子山   ・滝子山-(2時間50分:休憩含む)-初狩駅
ズミ沢ルートは沢沿いを歩くため、暑い季節に向いています。その途中で、難路コースに行くと滑滝を見ることができます。しかし、道が濡れている場合は難路コースは危険です。
また、ズミ沢ルートを下り曲沢峠を経由して武田勝頼公の墓がある景徳院を見学をして、バスで甲斐大和駅に行くこともできます。

②寂ショウ尾根コース:笹子駅-(1時間4分)-林道交差-(2時間33:休憩含む)-滝子山  
寂ショウ尾根ルートは昭文社の登山地図には「(危)岩場有、道不明瞭上級者向き」と書かれており、点線となっています。注意して登れば道はわかりました。また、岩場は木、岩などを両手で掴むことができるので三点確保を心がけて登れば大丈夫で、普通の山道と違った楽しみがあります。しかし、下山道としては、かなり危険と思います。



滝子山と富士山の地図   滝子山の登山ルート



滝子山と富士山(岩殿山から) 富士山の前に三ツ峠山、鶴ヶ鳥屋山・本社ヶ丸がいます。

富士山と滝子山(岩殿山から)






富士山展望





■滝子山寂ショウ尾根からの富士山。 (2016.04.30 10:31)
寂ショウ尾根の途中から富士山が見えてきて、登るにつれて大きくなります。富士山の右下の山は三ツ峠山、開運山と御巣鷹山の鉄塔が見えています。




 拡大画像



■滝子山寂ショウ尾根ルートの浜立山分岐からの富士山。 (2013.11.24 11:11)
三ツ峠山が鶴ヶ鳥屋山と本社ヶ丸の尾根にすっぽり収まり、富士山と対峙している景観が好きです。滝子山山頂では三ツ峠山が左に移動して、鶴ヶ鳥屋山の尾根と合わさります。右上から左に流れる吉田大沢となだらかな裾野が秀麗な富士山。



滝子山寂ショウ尾根ルートの浜立山分岐からの富士山



■浜立山分岐と滝子山間の富士山展望地からの富士山。ふじ道が見える富士山がいる大展望です。 (2018.5.5 11:38)



<font size="+0">浜立山分岐と滝子山間の富士山展望地からの富士山

 



■滝子山山頂から 富士山がいる大展望。 大月市から富士山麓の富士吉田市に向かうふじ道が見えます。 (2013.11.24 12:23)



滝子山山頂からの富士山がいる大展望


拡大画像と山座同定



■滝子山からの富士山 壁紙用画像1(1920×1200)。 (2015.10.08 11:58).
快晴なのに、霞が強く富士山がシルエット状になっています。しかし、この方向からの富士山の形状が素晴らしいので、シルエット富士が全体の景観にぴったりと収まっています。雲の配置も良い日でした。



滝子山からの富士山 壁紙用画像






■滝子山山頂からの富士山。この季節は、富士山周辺の山々の緑が美しい。 (2016.04.30 11:34)


滝子山からの富士山




■檜平からの富士山。この時刻でこの場所から陰影のある富士山は珍しい。(2018.5.5 13:45)



滝子山の檜平からの富士山




■寂ショウ尾根ルートの登山道。

標高1200m付近から、樹木と岩に囲まれた急坂になります。岩と木を両手で掴みグイと体を持ち上げて登ります。腕力が必要ですが、気持ちを集中して三点確保で登ればさほど危なくはない。しかし、下山道としてはかなり危険だと思います。



滝子山寂ショウ尾根ルートの登山道   滝子山寂ショウ尾根ルートの登山道     滝子山寂ショウ尾根ルートの登山道    滝子山寂ショウ尾根ルートの登山道




■ズミ沢ルートの登山道。

沢の横を歩くので、夏場は涼しくて気持ちが良い道です。「難路」を進むと滑滝(なめたき)が見られますが、斜面の細い道なので、道が濡れている場合は危険です。

 

滝子山ズミ沢ルートの登山道 滝子山ズミ沢ルートの登山道  滝子山ズミ沢ルートの滑滝  滝子山ズミ沢ルートの登山道



 
■ズミ沢ルートを下り曲沢峠を経由して武田勝頼公の墓がある景徳院まで下り、バスで甲斐大和駅に行くこともできます。(2013.07.09 山歩き記は無し)

左、景徳院。右、石柱に「武田勝頼公三十七歳、同夫人十九歳、武田信勝公十六歳」の記載


景徳院          武田勝頼公の墓




詳細はこちらでご覧ください




滝子山の山歩き記 2015.10.08 ズミ沢ルート


滝子山の山歩き記 2016.04.30 寂ショウ尾根ルート(ルート詳細)


滝子山の山歩き記 2018.05.05 寂ショウ尾根ルート(イワカガミ鑑賞)









滝子山のリンク




冬晴れの空にくっきりと聳える富士山が見られます。南アルプス、奥秩父山塊などの山座同定もあります。ズミ沢ルート。
  サイト「素晴らしき Mountain & Flower」の「360度超展望の滝子山(1620m/山梨県大月市・秀麗富嶽12景

登り寂ショウ尾根ルート、下りズミ沢ルートの登山記、これを見ると寂ショウ尾根ルートで登りたくなります。
  サイト「K2Couple」の「滝子山

登りズミ沢ルート、下り檜平ルートの登山記、これを見るとズミ沢ルートで登りたくなります。
  サイト 「今日という日を忘れずに」の「滝子山 日帰り登山」  







野の花



 2016.04.30 寂ショウ尾根ルートで登り、檜平ルートで下山

コイワカガミ

イワカガミ(咲き始めでまばら)

ニリンソウ

ニリンソウ

シシウド

ミツバツツジ

トリカブト

トリカブト

フモトスミレ

フモトスミレ

ギンリョウソウ

ギンリョウソウ

ヒトリシズカ

ヒトリシズカ

ヒトリシズカ

コガラ


 2018.05.05 寂ショウ尾根ルートで登り、檜平ルートで下山 寂ショウ尾根でイワカガミの群生、イワカガミがいっぱい



イワカガミ



ミツバツツジ

ヤマツツジ

ギンリョウソウ


ヒガラ


 ■2014.07.30 ズミ沢ルートで登り、景徳院に下る (富士山は雲の中。山歩き記は無し)

ホツツジ

ホツツジ

ボタンズル

ボタンズル

イケマ

イケマ

ムラサキホウキタケ

ムラサキホウキタケ

アジサイ

アジサイ

アジサイ

アジサイ

アジサイ

アジサイ

ヤマユリ

ヤマユリ
下段の花は景徳院内



 2015.10.8 ズミ沢ルートで登り、檜平ルートで下山

アキノタムラソウ

アキノタムラソウ

トリカブト

トリカブト

ヤクシソウ

ヤクシソウ

シロタマゴダケ

シロタマゴダケ



 2008.10.18 ズミ沢ルートで登り、檜平ルートで下山 (富士山は雲の中。山歩き記は無し)

ナギナタコウジュ

ナギナタコウジュ

ヤクシソウ

ヤクシソウ

シシウド

シシウド

トリカブト

トリカブト

オヤマボクチ

オヤマボクチ

リンドウ

リンドウ

コウヤボウキ

コウヤボウキ

リュウノウギク

リュウノウギク


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