白谷ノ丸の山歩き記  2014年10月29日(水)


  

2013年5月5日に湯ノ沢峠から大蔵高丸、ハマイバ丸を歩いたが、「富士山が見える山」の案内本にあまり出ていないこともあり、この時は白谷ノ丸の存在を知らなかった。その後、いろいろ調べているうちに湯ノ沢峠のすぐ北に白谷ノ丸があり、そこからのすばらしい富士山写真を見たため、段々「白谷ノ丸からの富士山」が頭から離れなくなった。今回は、白谷ノ丸を主目的にして、始めに湯ノ沢峠から往復した後、大蔵高丸、ハマイバ丸に進んだ。

白谷丸頂上から富士山の眺めに感嘆し、白谷ノ丸が「富士山がいる大展望」としては一二を争う山であると思った。そのため、往復90分ほどの山歩きですが白谷丸単独で掲載します。続きは「大蔵高丸・ハマイバ丸の山歩き記」で見てください。



■コース&タイム

タクシーを使い湯ノ沢峠にへ行き、白谷ノ丸で富士山を眺め、湯ノ沢峠に戻り、大蔵高丸、ハマイバへ進むコ−スを歩きました。

JR東日本中央線甲斐大和駅 7:41-(タクシー 5500円) -8:20 湯ノ沢峠8:28-9:13白谷ノ丸10:19-湯ノ沢峠10:41 

 

白谷丸山頂から明部が見渡せます。





大峠から行くコース、北の石丸峠から行くコースもあります。

 

 

コース
時刻
小田急線長後駅
5:18
JR東日本中央線甲斐大和駅
(湯ノ沢峠までタクシー 5500円)
7:38
7:41
湯ノ沢峠
  1605m
8:20
8:28
白谷ノ丸
 1920m
9:12
10:13
湯ノ沢峠
  1605m
10:41
10:45
大蔵高丸
 1781m
11:23
12:41
ハマイバ
 1752m
13:08

天下石
13:42
13:53
米背負峠
14:06

登山口
14:39
14:48
分岐
15:33

天目山温泉
(甲斐大和駅までバス 300円)
15:53
16:16
甲斐大和駅
16:42
小田急線湘南台駅
18:55

*2013.5.5に大蔵高丸を登った時は湯ノ沢峠登山口までタクシー(3860円)。湯ノ沢峠登山口から湯ノ沢峠までは42分でした。今回はできるだけ早く白谷丸山頂に着くため湯ノ沢峠までタクシー(5500円) 。湯ノ沢峠〜白谷丸は44分です。


白谷丸と富士山(雁ヶ腹摺山中腹から)






白谷丸と富士山(大菩薩嶺雷岩から)






白谷ノ丸の山歩き記 2014.10.29(水)




■5:18 小田急線長後駅出発


■7:41 甲斐大和駅からタクシー(5500円)、途中で富士山が見える。天気は快晴。







■8:20 湯ノ沢峠到着。 真ん中の建物はトイレ。


■8:28 出発。


 

湯ノ沢峠




■8:29 少し行ったところの道の奥に非難小屋があります ここに泊まると、夜明けの富士山を眺めることができます。 
そこから少し行くと白谷ノ丸方向と大蔵高丸方向の案内板があります。案内板の表記は白谷ノ丸(しらやのまる)。気温5℃。


道の奥に非難小屋




白谷丸方向と大蔵高丸方向の分岐




■8:36 出発から10分程で富士山の頭が見えてきます。それが歩くごとにぐんぐん大きくなり、横の裾野も見えてきます。



出発から10分程で富士山の頭




■8:52 出発から30分もしないで、見事な富士山が見えました。しかし、まだ左右の山並みが木々の枝で隠されています。



出発から30分もしないで、見事な富士山




■8:52 富士山の中央下に三ツ峠山、その前に大蔵高丸-ハマイバ丸-滝子山のこんもりした山体が前面にある構図が面白い。




富士山の中央下に三ツ峠山、大蔵高丸-ハマイバ丸-滝子山




■9:01 いろんな面白い前景が現れてきます。ススキが秋の静寂な雰囲気を高め、山並みに囲まれて佇む富士山。本日は10月29日。



湯ノ沢峠から白谷山の登山道からの富士山





■9:02 木々の障害物がなくなり右手の山並みがすっきりと見えます。ここでは、富士山と八ヶ岳を一緒に見ることができます。左側が自然にカットされて、富士山と南アルプス方面の景観としては頂上よりここら辺が良いとおもう。



湯ノ沢峠から白谷山の登山道からの富士山






■9:07 あれが白谷ノ丸山頂と中腹を指差していますが、山頂は一番上です。頂上付近はススキと枯れた草で覆われているが、春から夏にかけて多くの草花が咲くようです。


 白谷丸を眺める




■9:11 白谷ノ丸山頂手前で登ってきた道を振り返ると富士山がいる大展望。中央の道を進むと富士山に到達するような景色です。



白谷山山頂手前で登った道を振り返ると富士山




■9:12 白谷ノ丸山頂(1920m)に到着。湯ノ沢峠から44分、標高差は315m。大月市の「白谷ノ丸 Mt.shirayanomaru 1952m」の表示板。何故、大月市秀麗富嶽十二景から外れたか。







■9:16 白谷ノ丸山頂からの富士山がいる大展望。息を呑む絶景です。

富士山の左右の山並みが一望できます。富士山の左手には道志、丹沢の山々、右手には御坂山塊、南アルプス。中央手前には三つ峠山、その後ろに滝子山、大蔵高丸、白谷丸に続きます。富士山がいるパノラマ図としては、大菩薩連嶺のなかで随一の山だと思います。富士山周辺すべての山の中でも一二を争う大展望です。





白谷丸からの富士山がいる大展望

 

拡大画像と山座同定




上の画像は、この位置から富士山を眺めています

白谷丸から富士山の地図


   


■9:16 白谷ノ丸山頂からの富士山。どこを切り取っても素晴らしいのですが、富士山を中央にして拡大。周りの山並みに囲まれて富士山が堂々と聳えています。



白谷丸からの富士山




■9:17 白谷ノ丸山頂からの富士山。倉見山と三ツ峠山の間の「富士みち」も見えています。



白谷丸からの富士山、倉見山と三ツ峠山の間に富士みち

                                                




■9:17 白谷ノ丸山頂からの富士山。壁紙用。





(WUXGA 1920×1200)






■9:17 白谷ノ丸山頂からの富士山。富士山の左のすそ野はなだらかに流れ、その後ろに愛鷹連峰の越前岳、位牌岳の頭が見えます。右のすそ野は中腹から寄生火山の凸部が片蓋山まで続きます。



白谷丸からの富士山




■9:21 白谷ノ丸からの富士山。富士本体の姿も美しく力強い。吉田大沢が右上から左下に流麗に流れて行き、右下の小御岳がぐいと山腹を持ち上げています。



白谷丸からの富士山、富士本体の姿も美しく力強い

                                                



■9:21 白谷ノ丸からの富士山山頂部。よく見ると左側の山体に小さな凸部があります。宝永山山頂部です。富士山からの方位角19度の三ツ峠山、18度の大蔵高丸では宝永山山頂部は見えないので、18度の白谷丸が最初に見える山です。



白谷丸からの富士山山頂部、宝永山の頂上ヶ見えます。





■(9:16) 白谷ノ丸からの富士山、富士山の左側の景観も素晴らしい。百蔵山、岩殿山の右側から富士山に向かうふじ道とふじ道を囲む山々、左奥には丹沢山地の蛭ヶ岳、塔ノ岳。それらの山並みが富士山に向かい進んでいきます。



白谷丸からの富士山と左側の景観




■(9:16) 白谷ノ丸からの富士山。壁紙用画像(WUXGA 1920×1200)にリンク。



白谷丸からの富士山


(WUXGA 1920×1200)



■9:59 白谷ノ丸山頂から南東の小ピークに下る。白い砂地に岩が多い所です。地図に記載は無いが「白谷小丸」と呼ばれているようです。そのピークから見た白谷ノ丸山頂。



東南nピークから見た白谷丸山頂




■10:02 白谷ノ丸南東の小ピーク(白谷小丸)からの富士山。こちらも素晴らしい景観です。

  


白谷山南東の小ピーク(白谷小丸)からの富士山。





■10:02 白谷ノ丸南東の小ピーク(白谷小丸)からの富士山。

前面右に大蔵高丸、滝子山、左に雁ヶ腹摺山の大菩薩連嶺、富士山の左側には道志の山、丹沢の山、右側には南アルプスと甲府盆地が見えます。白谷ノ丸山頂とは異なった雄大な景観です。多くの岩を前景にして、大菩薩連嶺の山間部が深くなり、立体的で峻険な山並みが集まり、深山幽谷の雰囲気の中に富士山がいます。しばらく眺めていると富士山を取り囲む山並みに自分が溶け込んでいくような気持ちになります。



白谷山南東の小ピーク(白谷小丸)からの富士山。

 




■10:02  白谷ノ丸南東の小ピーク(白谷小丸)からの富士山。大蔵高丸の裾野の紅葉が美しい、晩秋の富士山です。



白谷山南東の小ピーク(白谷小丸)からの富士山。

 



■10:02  白谷ノ丸南東の小ピーク(白谷小丸)からの富士山。
  


白谷山南東の小ピーク(白谷小丸)からの富士山。




■10:03 白谷小丸から、岩を前景にして大蔵高丸〜滝子山の山並み、三つ峠山、その上に富士山が悠然と聳えています。





                                             


■10:05 白谷ノ丸からの富士山を堪能した後、記念撮影







■10:07 白谷ノ丸南東の小ピークから。中央が白谷ノ丸山頂、右の山が黒岳、右端が雁ヶ腹摺山、左がこれから進む湯ノ沢峠、大蔵高丸



白谷山南東の小ピークから。中央が白谷山山頂。




■10:15 白谷ノ丸に登る道では、早く山頂に到達したいと気がせいて、ゆっくり撮影できませんでした。湯ノ沢峠に戻る途中で見た富士山がいる面白い構図。変形菱形富士。
 


白谷丸と湯ノ沢峠の登山道からの富士山。変形菱形富士。




■10:20 ススキの野原からの富士山をもう一度。







■10:25 紅葉の枝葉の中の富士山に「こんどは春にきます」とお別れの挨拶をする。
 






■10:39 振り向いて白谷ノ丸方面を見る。白谷ノ丸の山名の由来になったともいわれる花崗岩の白いガレ場が見えます。



白いガレ場




■10:41 湯ノ沢峠到着。気温、日陰は10℃、日向は17℃。



湯ノ沢峠




■この日は11時になっても富士山がかなり鮮明に見える。この後進む大蔵高丸からハマイバにも期待できる。








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