富士山展望の山

笹 子 雁 ヶ 腹 摺 山

読み方: ささご
  がんがはらすりやま
富士山からの方向角:12度
富士山からの距離:29km
標高:1358m
 標高差:648m
基点:JR中央本線
笹子駅



笹子雁ヶ腹摺山山頂手前の反射板横からの富士山


笹子雁ヶ腹摺山山頂手前の反射板横からの富士山   2016.2.11 12:33





笹子雁ヶ腹摺山は、山梨県大月市と甲州市の境にある山で、その横に甲州街道の最大の難所と言われた笹子峠がある。現在では、その周辺に国道20号と中央自動車道の3本のトンネルとJRの2本のトンネルが通っている。
笹子雁ヶ腹摺山は、大月市秀麗十二景の4番山頂です。しかし、富士山は御坂山などの後ろから眺めるため山頂部しか見えず、又取り囲む山稜の鉄塔が邪魔になることから、大月市秀麗十二景のなかでは人気が低い。


しかし、富士山山頂部愛好家にとっては、笹子雁ヶ腹摺山はとても魅力的な山です。富士山山頂部の変化に富んだ切り取り方が良い。単に水平線や逆三角形ではなく、大小の凹凸により切り取っており、小御岳の盛り上がりに対応して大沢山の大きな山頂部を配置している。鉄塔もその切り取り線の一部としてみると気にならない。その切り取った山頂部は、吉田大沢が左に流れる天下一品の容姿で、富士山の美しさを凝縮したように感じます。
なお、山頂部からは富士山の右側に南アルプス、甲府盆地、八ヶ岳が見えますが、現在枝が伸びて視界が悪く、山頂手前の反射板横が最も良い富士山展望地になります。

*富士山山頂部愛好家とは、周りの山々が切り取った富士山山頂部を眺めることを愛し好む人たちのことです。ここでの富士山山頂部は単に山頂だけではなくほぼ五合目以上の山体を示し、ここに富士山の美しさ、神聖さが凝縮されていると思い、眺めます。(しかし、「富士山山頂部愛好家」は管理人の造語で、まだ一般には浸透しておりません。)

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笹子雁ヶ腹摺山の由来:渡り鳥であるガンが、その腹をするようにして尾根を飛んでいくことからその名がついたと言われる。大月市には当山のほか、雁ヶ腹摺山、牛奥ノ雁ヶ腹摺山という山もある。古くは、東北東側の米沢山(1357メートル)や、お坊山(1421メートル)なども含めた一帯が笹子嶺と称した。




■参考コース&時間(笹子峠にあった登山コース表示板の時間 休憩含まず)

お坊山で富士山が見られるようですが、笹子駅-笹子雁ヶ腹摺山-米沢山-お坊山-景徳院のコースは、60歳代には少し厳しいので、笹子雁ヶ腹摺山から矢立の杉を見て笹子駅に戻るコースで歩く。
・登り:新中橋バス停-笹子雁ヶ腹摺山 2時間  ・下り:笹子雁ヶ腹摺山-笹子峠-新中橋バス停 2時間30分 

・健脚コース:笹子雁ヶ腹摺山-米沢山-お坊山-大鹿峠-景徳院 3時間55分 


笹子雁ヶ腹摺山と富士山の地図   笹子雁ヶ腹摺山の登山コース



笹子雁ヶ腹摺山と富士山(白谷丸から) 標高1358mの笹子雁ヶ腹摺山は御坂山地の後ろから富士山、南アルプスを望みます。

笹子雁ヶ腹摺山と富士山(白谷丸から)






富士山展望




  
■笹子雁ヶ腹摺山山頂手前の反射板横からの富士山 (2016.2.11 12:33)
富士山の右下は御坂山-御坂峠-御坂黒岳、中央下に大沢山、左下には清八山-本社ヶ丸、その稜線の奥に鉄塔がある三ツ峠山(御巣鷹山、開運山)左端の奥に鹿留山が見えます。大沢山と清八山の間の山並みの同定が難しい。清八山から西へ尾根道を進むと分岐があり北に進むと大沢山、南に進むと八丁山、御坂山、この周辺の山並みが富士山左下にあるようです。



笹子雁ヶ腹山頂手前の電波反射板からの富士山

拡大画像と山座同定



■12:33 笹子雁ヶ腹山頂手前の電波反射板からの富士山。(2016.2.11 12:33 )
富士山山頂冠雪部の美しいところを切り取ったような富士山山頂部。 
壁紙用画像(WUXGA 1920×1200)。




(WUXGA 1920×1200)



■笹子雁ヶ腹摺山山頂からの展望。(2016.2.11 12:40)

山頂の樹木の枝が伸びており、その奥に富士山、御坂山地、南アルプスが見えます。 富士山の中央下にある大沢山から続く山並みの右側はボッコノ頭-大洞山-カヤノキビラノ頭(三境)-ヤナギ平。枝が邪魔をしなければかなり良い展望ですので残念です。




笹子雁ヶ腹摺山山頂からの展望。




■笹子雁ヶ腹摺山から笹子峠の間の数箇所で、切取り方の異なった富士山山頂部が見られます。 (2016.2.11 14:01) 



笹子雁ヶ腹摺山~笹子峠間からの富士山





詳細はこちらでご覧ください










リンク




1月の笹子雁ヶ腹摺山-米沢山-お坊山のコース



晩秋の笹子雁ヶ腹摺山-米沢山-お坊山のコース