富士山展望の山

御 坂 山

読み方:みさかやま 富士山からの方向角:10度
富士山からの距離:21km
標高:1596m
 標高差:296m
基点:富士急行線
河口湖駅

御坂山と旧御坂峠の間の送電鉄塔からの富士山と河口湖


御坂山と御坂峠の間の送電鉄塔からの富士山と河口湖  2015.5.17 11.27




御坂山は天下茶屋と御坂峠とのちょうど中間にある山です。御坂山山頂は樹木に覆われて展望がない。天下茶屋と御坂山の間に富士山展望地があります。山頂から御坂峠に進んだところに送電鉄塔があり、そこが御坂山周辺では最も富士山の展望が良いところです。送電鉄塔からの富士山は、手前に河口湖と天上山を配し、左のすそ野を山中湖の先まで延ばしています。

また、通常御坂山の登り口になる天下茶屋前から菱形富士を見ることができます。天下茶屋は太宰治が逗留し、それをもとに「富嶽百景」を制作した場所として有名です。



■参考コース&時間 

・富士急行線河口湖駅(9:00)-天下茶屋(9:35-9:53)-御坂山(10:58-11.06)-御坂峠(11:42)-御坂黒岳展望台(12:45-13:49)-久保田一竹美術館(15:44-15:47)-バス-河口湖駅(16:29) 歩行時間4時間14分(休憩抜き)

・御坂峠の天下茶屋行きのバスは12―3月は運行していないので注意。


富士山と御坂山の地図  



 富士山と御坂山 (三ツ峠山・開運山から)

富士山と御坂山(三ツ峠山・開運山から)






富士山展望





■天下茶屋前の道路からの富士山 (2015.5.17 9:43)

富士山の景観としては、数少ない「菱形富士」として有名です。富士山の三角形と、山間にある河口湖の三角形が造る菱形です。この下側の三角形は「逆さ富士」、「隠し富士」とも言われます。
太宰治が、「富嶽百景」で「まるで、風呂屋のペンキ画だ。芝居の書割だ。どうにも注文どおりの景色で、私は、恥ずかしくてならなかった。」と記述した富士山です。
しかし、風呂屋の富士山の絵は、山頂が充分冠雪し、前景となる水面は広々と開放的になっており、周りの山は緑の絵が多い(たぶん1939年ころにも)。
太宰治が初秋に見た富士山は山頂の冠雪もなく、水面も狭く、周りの緑も少ないため、それほど風呂場のペンキ画や芝居の書割の富士山ではないので、これほど恥ずかしがる必要はありません。太宰治の日本の美の象徴である富士山への反発心、対抗心が書かせた文章と思っています。




天下茶屋前の道路からの富士山




■太宰治の「富嶽百景」に出てくる「富士には月見草がよく似合う」の石碑からの富士山。 (2015.5.17 9:58)

天下茶屋から御坂山へ進む坂の途中に石碑がありますが、石碑の文章が出てくる場所は、川口湖村から天下茶屋の間です。太宰治はバスの中から富士山と反対側の路傍に咲く月見草を見て「富士には月見草がよく似合う」と書いてます。また、その後月見草の種を播いた場所は、茶店の背戸です。


太宰治の「富士には月見草がよく似合う」の石碑からの富士山 




■天下茶屋-御坂山の展望地から富士山と河口湖が見えます。 (2015.5.17 10:26)



天下茶屋-御坂山の展望地から富士山と河口湖が見えます




■御坂山と御坂峠の間の送電鉄塔からの富士山と河口湖 壁紙用  (2015.5.17 11:27)



御坂山と御坂峠の間の送電鉄塔からの富士山と河口湖 壁紙用








詳細は以下のページで








リンク



1月、天下茶屋から御坂黒岳
 サイト「ヤッホー!今日はどちらへ」の「天下茶屋から登る御坂黒岳「富士には月見草が・・・」

11月の河口湖と冠雪した鮮明な富士
 
サイト「山森★浪漫」の「天下一品の御坂峠の富士と名物なめこほうとう

富士山麓で四季折々の富士山を撮影してる時が最も幸せな時の夢ちゃんの素晴らしい夜明けの富士山の写真

 サイト「
富士山大好き~写真は最高!」の「天下茶屋の夜明け 2013年 12月 31日






野の花



 2015.5.17 天下茶屋-御坂山-御坂峠-御坂黒岳-久保田一竹美術館

シャクナゲ

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シロバナヘビイチゴ

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新緑と満開のミツバツツジとヤマツツジを眺めながら登山道を進みます





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