小御岳-御庭の往復コース ![]() |
今回のコース | 時刻 |
小田急江ノ島線 長後駅 |
5:59 | |
富士急行線大月駅 | 7:52 |
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富士急行線富士山駅 | 8:34 |
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9:00 |
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富士スバルライン五合目 2305m (バス:往復3910円) |
10:15 |
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10:39 |
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(70分のコースを100分かけてゆったりと歩く) | ||
御庭 東屋 2360m | 12:20 |
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13:53 |
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富士スバルライン五合目 | 14:37 |
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15:10 |
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富士急行線河口湖駅 | 15:55 | |
16:11 | ||
小田急江ノ島線 長後駅 |
19:05 | |
小御岳から大沢崩れ展望場所までの御中道は殆ど上り下りがありません。 ![]() 手持ちの写真で鮮明なものがないため、紅葉台案内板の画像を借用しました。 点線で御中道を示しました。その下の黒い筋が富士スバルラインです。大沢崩れは、右奥で見えません。 ●印の窪地が先に現れ、■印の窪地が次に現れます。これらの窪地が、御中道から見る富士山のポイントになります。 ![]() |
■5:59 小田急江ノ島線長後駅出発 ■7:52 富士急行線大月駅出発 「三ッ峠を過ぎたあたりに富士山撮影スポットがあります。」との車内放送があり、徐行運転をしてくれるのでカメラを用意して本日最初の富士山をパチリとするのが慣行になった。本日は何故か車内放送が無いが、富士山の最初の一枚を撮影。7月ですので、やはり富士山の南部から発生する雲が多い。 ![]() ■9:00 富士急行線富士山駅からバス出発。バス停からの富士山。富士山にかかる雲は更に多くなっている。しかし、富士山駅は富士山の北東部、目的の小御岳-御庭は富士山の北部〜北西部、しかも標高2300m、この方向の富士山は雲が少ない可能性が大きい。 バスは超満員、河口湖駅に止まり客を乗せることになるが、満員のため、新たに客は乗せないで出発。河口湖からは臨時バスが出るのか。 ![]() ![]() ■10:15 富士スバルライン五合目 2305mに到着 ■10:23 富士山の東部に雲があるがほぼ快晴。五合目歩きの良いところは、晴れの確率が高い。雲の動きは早い、10秒ぐらいで富士山を隠すこともある。 ![]() ■10:24 富士山山頂部分。一番高いところが、白山岳頂上か。(カシミールの「見通し」機能で調べると、白山岳頂上は「見えます」と出ました。) ![]() ■10:39 周辺を少しぶらぶらしてから、御中道歩き出発 ![]() ■10:50 今回の目的のひとつは、シャクナゲ(石楠花)鑑賞。前回2014.9.10に歩いた時シャクナゲの木が多いの気づき、花咲く季節にもう一度歩きたいと思った。しかし、この辺りの殆どのシャクナゲの花が盛りが過ぎていた。一週間ほど遅かったようである。咲き遅れの花を見つけ撮影。(この先に今が盛りと、群れて咲いているところも有りました)。 ![]() ■10:50 フジハタザオ(富士旗竿)。富士山だけに咲く花のようです。 ![]() ■10:55 火山噴出物スコリアの上に石が敷かれてあり歩きやすい道です。下界は35℃の記録的猛暑、ここは涼しく眺め良し。快適です。 ![]() ■10:59 最初の富士山展望場所。 スコリアの山体にパイオニア植物が生えています。パイオニア植物は先駆植物ともいい、荒地に真っ先に現れる植物です。このパイオニア植物の斑点が美しく、色彩豊かな富士山にしています.。お中道からすこし高い所にのぼり、嬉しそうに眺めているところを相棒さんが撮ってくれました。 ■11:02 富士山を左側に眺め、進みます。 ![]() ■11:05 お中道は森林限界の境目ですので、森林の中も歩き、樹木の奥の富士山を眺めます。 森林限界(しんりんげんかい、forest limit、forest line、tree line)とは、高木が生育できず森林を形成できない限界線を指す 日本では特に主に夏の温度・積算温度に従うようである。日本アルプス中央部や富士山では約2500-2800mほどである。東北地方で約1600m、北海道の大雪山や日高山脈で約1000-1500m、北海道の利尻島で標高約500m、千島列島では標高300m程度にまで下がっている。一方、九州や四国、 屋久島の宮之浦岳など標高が2000m程度で森林限界が見られるが、これは岩石地質や地形的な影響が大きい。(森林限界 - Wikipedia) ![]() ■11:08 富士山の右のすそ野が下方に流れ、その奥に、本栖湖が見えています。御中道歩きで味わう楽しい眺めです。 ![]() ■11:08 富士山山頂部。真ん中の窪地がページ先頭の写真に示した●印の窪地です。 ![]() ■11:09 小御岳〜御庭の御中道からの富士山 パイオニア植物群の進撃。 パイオニア植物(先駆植物)とは荒れ地に真っ先に現れる植物で、富士山の森林限界に生きる植物です。このパイオニア植物が長い、長い年月を積み重ねてスコリアの荒地を森林に変えていきます。この場所で、パイオニア植物が山頂に向かう姿を見ることができます。パイオニア植物群の進撃です。美しくかつ逞しい斑点状のパイオニア植物の進撃を見るのが、御中道歩きの醍醐味です。
■11:09 小御岳〜御庭の御中道からの富士山 パイオニア植物群の進撃。 壁紙用(WUXGA1920-1200) ■11:15 御中道では、少し歩くと富士山山頂部の前景が変わっていきます。 ![]() ■11:18 御中道の敷石を前景にして。 雲が出てきました。夏の日は、晴天でも富士山の南西部は上昇気流による雲が発生することが多い。しかし、富士山の北西部から見る場合、発生した雲は富士山の後ろ側にあり、変化に富んだ背景を作ります。 ■11:18 富士山山頂部 ![]() ■11:20 右のすそ野がどこまでも伸びていきます。 ![]() ■11:22 樹木の中の道を進みます。 ![]() ■11:24 林を出ると右側には大室山、本栖湖、精進湖。 ![]() ■11:30 道の脇にはシャクナゲ。 お中道のシャクナゲの種類は、ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)。花は白から淡い紅色で、内側に薄い緑色の斑点がある。亜高山帯の暗い針葉樹林内を彩る代表的な花です。 ![]() ■11:38 左側には富士山山頂部、■印で示した窪みが出てきました。贅沢な散策道です。 ![]() ■11:40 スコリアの下に雪。天然の氷室。 ![]() ■11:46 更に進んだところで、パイオニア植物群が見渡せるところまで左側の斜面を登ります。富士山のすそ野と空の境界線が美しい。 ■11:46 パイオニア植物群の進撃。望遠レンズに変えて撮影します。 ■11:46 富士山御中道のパイオニア植物群の進撃。壁紙用。
■11:46 かなりの高さまでパイオニア植物が登っています。スコリアの赤紫色、パイオニア植物の若草色、山頂部溶岩の黒紫色、残雪の白、空の青、見事な配色です。
![]() ■11:47 この写真だけ見せられた時、富士山山頂とはわからないと思います。溶岩の山肌が荒々しい。
![]() ■11:47 すそ野と空のなだらかな境界線が美しい。
![]() ■11:47 火山噴出物スコリアです。水分をためることができないため、この上に植物が生えてくるのは相当難しい。 スコリア(英: scoria)とは、火山噴出物の一種で、塊状で多孔質のもののうち暗色のもの。岩滓(がんさい)ともいう。 主に玄武岩質のマグマが噴火の際に地下深部から上昇し、減圧することによってマグマに溶解していた水などの揮発成分が発泡したため多孔質となったもの。発泡の程度は一般に軽石より悪く、発泡の悪い(孔の少ない)ものは火山弾や火山礫に移化し明確な区別は決められていない。 スコリアの色は一般に黒色〜暗灰色であるが、噴出した時の条件によってはマグマに含まれる鉄分が酸化して酸化鉄となり、紫〜赤色となる場合がある。 (スコリア - Wikipedia) ![]() ■11:49 本栖湖方面の雲が少なくなったので山座同定。この右側は雲が無い場合、河口湖まで見えるようです。 ![]() ![]() ■11:52 連続写真を合成して360+α度の景観。 御中道には、首を一回り以上まわすと、このような景観を眺められるところが数箇所有ります。首が回らない人は、体全体を回します。60歳を過ぎると首回りが悪くなるので、慎重に体全体を回して撮影。 ■12:02A 富士山の■印の窪地が中央に見えるところにきました。 ![]() ■12:02B 窪地がほぼ正面に来て、なだらかに延びる左右のすそ野を見られる展望地点。
■12:06 樹木の後ろ側に見える富士山もいいです。 ![]() ■12:09 右のすそ野が延びて、本栖湖方面の山々が見えます。 ■12:11 窪地が大きな口のように見えます。 ![]() ![]() ■12:16 ミヤマハナゴケとコケモモの葉。 富士山御中道の御庭付近に生えていたミヤマハナゴケは火山噴出物スコリアに生息するパイオニア植物。ミヤマハナゴケ(深山花苔)は名前にコケがついているが地衣類。可憐で、美しく、白いサンゴのようです。コケモモとの色の対比が良く、心が癒されます。 ミヤマハナゴケは→富士山御中道のミヤマハナゴケ(深山花苔)
■12:18 小御岳から御庭までは、上り下りはほとんどない散歩道です。今回は、相棒さんの知合い二人を加えて4人で歩きました。 ![]() ■12:20 スコリアに咲くイタドリ(虎杖、痛取) イタドリの若葉を揉んで擦り傷などで出血した個所に当てると多少ながら止血作用があり、痛みも和らぐとされる。これが「イタドリ(痛取)」という和名の由来でもある。冬になって地上部が枯れた頃に根茎を採取し、天日乾燥させたものを虎杖根(こじょうこん)といい、緩下作用、利尿作用があるとして民間薬に使われる。また、カンゾウといっしょに煎じて、咳を鎮めるために利用された。(イタドリ - Wikipedia) ![]() ■12:20 御庭東屋に到着。解説文を記載します。 ![]()
■12:20 色彩豊かな富士山山頂部をじっくり撮影 ■12:23 富士山山頂部 パイオニア植物群の進撃 ![]() ■12:23 富士山山頂部、変化に富んだ岩肌。
![]() ■13:37 東屋から先に進みます。
![]() ■13:46 スコリアの斜面を少し登ります。 ■13:49 御中道に下りて
![]() ■13:50 この先を進むと大沢崩れです。ここから、富士スバルライン五合目の出発点に戻りました。
![]() ■13:56 これからは、来た時と同じ場所ですが、少し構図が異なる景観を載せます。 ![]() ■14:03 御中道からの富士山は午後の方が陽のあたり方がよいと思う。
![]() ■14:15 御庭〜小御岳
![]() ■14:21 御庭〜小御岳 富士山大きいな〜と思います。美しいな〜とも思います。これは振返って撮影した景色です。 ■14:22 御庭〜小御岳 この日は御中道を歩いていた人が多く、パノラマにすると人物を除いて撮影するのは難しいです。 ![]() ■14:25 御庭〜小御岳 ■14:29 小御岳の出発点近くにの戻ってきました。
![]() ■14:37 富士スバルライン五合目到着。御庭東屋から50分程で戻りました。 ![]() ■15:10 河口湖駅行きバス出発 ![]() ■15:55-16:11 河口湖駅到着−出発 ■19:05 小田急江ノ島線長後駅到着。 ■「小御岳-御庭の御中道歩き記 2015年7月27日」END |