富士山展望の山

御 中 道 : 小 御 岳 - お 庭 - 大 沢 崩 れ

読み方:おちゅうどう:こみたけ-おにわ-おおさわくずれ 
富士山剣ヶ峰からの方向角:8度-328度-275度(大沢崩れ展望場所)
富士山剣ヶ峰からの距離:3.8km-3.3km-2.3km 標高:2305m-2356m-2300m  標高差:104m      起点:富士山駅 



御中道からの富士山  2015.7.27 11:46


御中道からの富士山   2015.7.27 11:46




御中道は、富士講信者における修行として利用された道で、富士山の五合目-六合目あたりを一周する登山道です。現在は一部登山道が廃止されたため、一般的には、小御岳-御庭 -大沢崩れの部分をさします。富士山のほぼ1/4周になります。

御中道からの富士山は、富士山中腹の森林限界から眺める富士山ですので、山体の形状は変化に富み、色彩は豊かで、他の山から眺める富士山とは異なる景観となります。特にパイオニア植物群が山頂に迫る景観は、御中道歩きの醍醐味です。

左側に富士山、右側に御坂山地の山々、道端に数多くの高山植物、これらを眺めながら歩く贅沢な散策コースです。秋には黄金色のカラマツが見事です。夏に歩くと、涼風のおまけまで付いてます。

小御岳は富士山北部の五合目に位置し、山頂には小御岳神社があります。
富士山山体には宝永山、大室山など数多くの側火山(寄生火山)がありますが、小御岳は側火山ではありません。次の富士山形成の段階で生じた火山です。
 1.先小御岳 2.小御岳 3.古富士 4.新富士。
小御岳は、数十万年前から10万年前ぐらいまで活動していた火山体でその上に、古富士、新富士の火山が重なり、現在の富士山が形成されました。


大沢崩れは富士山の山体の真西面側にある大沢川の大規模な侵食谷のことで、最大幅500m、深さ150m、頂上の火口直下から標高2,200m付近まで達します。展望台から眺める大沢崩れは、広大で荒々しい光景で、圧倒されます。





■参考コース&時間

・富士急行バスで富士山駅-富士スバルライン五合目:60分

・富士スバルライン五合目(小御岳)-(70分)-お庭-(90分)-大沢崩れ展望場所




印、印の窪地が御中道から眺める富士山の目印になります。

富士山の御中道が見える写真

 
富士山と御中道の地図
fujisan-fujigoko_map_202305から引用




富士山展望





■小御岳-御庭から① 右のすそ野と空のなだらかな境界線が美しい。このような景観を眺めながら、御中道を歩きます。 (2015.7.27 14:21)



御中道 小御岳ー御庭からの富士山






■小御岳-御庭から②  印の窪地、パイオニア植物の進撃。 (2015.7.27 11:09)  壁紙用(WUXGA1920-1200)











■小御岳-御庭から③ 印の窪地がほぼ正面にあり、スコリアの山体にパイオニア植物が生えています。(2014.9.10 16:13)

パイオニア植物(先駆植物)とは荒れ地に真っ先に現れる植物で、富士山の森林限界に生きる植物です。このパイオニア植物が長い、長い年月を積み重ねてスコリアの荒地を森林に変えていきます。この写真でパイオニア植物が山頂に向かう姿を見ることができます。パイオニア植物群の進撃です。美しくかつ逞しい斑点状のパイオニア植物の進撃を見るのが御中道歩きの醍醐味です


御中道小御岳-御庭からの富士山。パイオニア植物群






■小御岳-御庭から④ 印の窪地が正面に来て、なだらかに延びる左右のすそ野を見られる展望地点。(2015.7.27 12:02)



御中道小御岳-御庭からの富士山






■御庭の高所からの富士山と御坂山地とふじ道  カラマツなどの樹木が黄金色に染まります。 (2015.10.18 13:13)



御庭の高所からの富士山と御坂山地




■御中道の眼下には、御坂山地と富士みちの景観が広がります。(2015.10.18 13:48)



御中道の眼下には、御坂山地と富士みち




■大沢崩れ  突然目の前に岩壁が広がり、圧倒される光景です。 (2014.9.10 13:08)

大沢崩れは、固い溶岩層と脆弱な火山砕屑物(スコリア)の互層(交互に重なり合った地層)からなり、もろい火山砕屑物が風雨等で削られて流出し、次いで火山砕屑物の支えを失った固い溶岩層が崩れることで崩壊が進むといわれています。画面中央部がその地層の重なりか。左側上部を拡大すると、剣ヶ峰の旧富士山測候所がみえます。



大沢崩れ








詳細は次のページでご覧ください



















リンク



富士宮口新五合目から全長約25kmの御中道を一日で一周した貴重な山歩き記録
 サイト「 重力に戯れる愉しみ」の「富士山 御中道 2012年9月29日

6月、野の花と富士山眺めて御中道歩き。
 サイト「お出かけ日和」の「富士山お中道

大きく美しい写真で富士山山麓の植物を紹介






野の花





■2015.7.27   小御岳-御庭

  御中道小御岳-御庭の花ハクサンシャクナゲ     御中道小御岳-御庭の花ハクサンシャクナゲ          御中道小御岳-御庭の地衣類ミヤコハナゴケ
                     
          ハクサンシャクナゲ(花の盛りは1週間前ぐらいか)                               ミヤコハナゴケ


御中道小御岳-御庭の花ベニバナイチャクソウ

ベニバナイチャクソウ

御中道小御岳-御庭の花コケモモ

コケモモ

御中道小御岳-御庭の花フジハタザオ

 フジハタザオ

御中道小御岳-御庭の花ミヤマオトコヨモギ

ミヤマオトコヨモギ

御中道小御岳-御庭の花イワオオギ

イワオオギ

御中道小御岳-御庭の花ベニイタドリ

ベニイタドリ

御中道小御岳-御庭の花イタドリ

イタドリ

御中道小御岳-御庭ののカラマツ

カラマツ



 ■2014.9.10  小御岳-御庭-大沢崩れ

御中道の花ヤマホタルブクロ

ヤマホタルブクロ

御中道の花コケモモ

コケモモ

御中道の花ベニイタドリ

ベニイタドリ

御中道の花イタドリ

イタドリ

御中道の花トモエシオガマ

トモエシオガマ

御中道の花ヤハズヒゴダイ

ヤハズヒゴダイ

御中道の花ヒメシャジン

ヒメシャジン

御中道の花ハナイカリ

ハナイカリ

御中道の花アキノキリンソウ

アキノキリンソウ

御中道の花ダイモンジソウ

ダイモンジソウ
 
御中道の花トリカブト

 トリカブト

御中道の花ギンリョウソウ

ギンリョウソウ

御中道のキノコ タマゴダケ


御中道のキノコ ベニテングダケ

ベニテングダケ

御中道のキノコ ハナイグチ

ハナイグチ

御中道の地衣類 ミヤコハナゴケ




■2015.10.15 奥庭と御庭~小御岳

   

     ミヤコハナゴケとコケモモとカラマツ ミヤマハナゴケ眺めて最高の山歩き


カラマツの幼木まで紅葉






富士山と野の花眺めて山歩き
 l 富士山展望の山を方位角の一覧表から探す l 地図から探す l 富士山あれこれ l サイトあれこれ  北斎「富嶽三十六景」