富士山展望の山

御 坂 黒 岳

読み方:みさかくろだけ 富士山からの方向角:5度
富士山からの距離:21km
標高:1793m
 標高差:493m 基点:富士急行線
    河口湖駅


御坂黒岳展望台からの富士山と河口湖


御坂黒岳展望台からの富士山と河口湖  2014.12.27 11:50




御坂黒岳は、富士五湖の北側、甲府盆地の南側に屏風のように連なる御坂山地の最高峰です。本来は「黒岳」ですが全国各地にある黒岳と区別するため、ここでは「御坂黒岳」と記載します。

御坂黒岳の山頂は展望がありませんが、そこから200m進んだ所に露岩の展望台があります。展望台は足和田山と天上山の間に位置し前面に遮るものがないため、河口湖町を前景とし、左右にすそ野を拡げる雄大な富士山を見られます。左のすそ野の先に道志、箱根の山並、右のすそ野の先には御坂山地、南アルプスが続きます。静寂な雰囲気の中に、威風堂々とした富士山が聳えています。富士山中央部のすそ野を受け止める三日月状の河口湖も素敵です。

御坂黒岳に最初に登ったのは2008年11月14日。それまで富士山を見るための山歩きという意識はなく手軽な山を見つけては、山歩きを楽しんでいました。
しかし、黒岳展望台で、唐突に富士山のいる大展望が目の前に広がりました。絶句して、息を呑み、ジーーと見事な富士山を見ているうちに胸の中で何かがはじけたようです。その時思った、多くの山から富士山を眺めてみたい。それから、富士山眺めて山歩きが始まりました。私にとっては記念すべき山です。

御坂黒岳の読み方は、御坂山地の表示板や、ネットでは、「くろだけ」、「くろたけ」の二つの読み方があり、統一されていません。そこで、御坂黒岳の所属する笛吹市のHPでの読み方「くろだけ」を採用しました。「御坂黒岳」の読み方参照。





■参考コース&時間

・富士急行線河口湖駅(8:28)-バス-三ツ峠入口(8:50-8:55)-御坂峠(10:26-10:39)-御坂黒岳(11:46-13:23)-新道峠(14:41-14:42)-大石自然生活館(16:25-16:29)-バス-河口湖駅(17:02) 歩行時間5時間5分(休憩抜き)

・富士急行線河口湖駅(9:00)-天下茶屋(9:39-9:53)-御坂山(10:58-11.06)-御坂峠(11:42)-御坂黒岳展望台(12:45-13:49)-久保田一竹美術館(15:44-15:47)-バス-河口湖駅(16:29) 歩行時間4時間14分(休憩抜き)
御坂峠の天下茶屋行きのバスは12―3月は運行していないので注意。

・富士山撮影を目的とするときには、車で新道峠下の駐車場から出発して、新道峠、黒岳と進むようです。


御坂黒岳と富士山の地図  



 富士山と御坂黒岳(杓子山から)  富士山の右側奥に南アルプス

富士山と御坂黒岳(杓子山から)






富士山展望




 
■御坂黒岳展望台からの富士山と河口湖  (2014.12.27 11:50)

河口湖を前景に富士山の左右の裾野がなだらかに拡げがって行き、その先の左側は道志、箱根の山並、右側は御坂山地、南アルプスが続く。静寂な雰囲気の中に、威風堂々とした富士山が聳えています。絶景です。



御坂黒岳展望台から の富士山


拡大画像と山座同定 



■御坂黒岳展望台からの富士山と河口湖  (2014.12.27 11:51)

左のすそ野はなだらかに流れていくが、右の裾野は五合目あたりから大室山まで寄生火山の凸部が連なっていて、その対照的な形状が面白い。小御岳がほぼ中央にあり、グイと富士山の中腹部を盛り上げています。河口湖中央の島は、うの島(鵜ノ島)。無人島で通称「島の弁天」が祀られています。その周りの水面が陽光を反射して白く光っています。











■御坂黒岳から久保田一竹記念館の下山道にある1554ピークの富士山展望地から   (2015.5.17 14:26)

御坂黒岳展望台1790mより、250mほど低いところから眺める富士山と河口湖です。展望台では見えなかった杓子山、御正体山の山並みが見えます。左の天上山が富士山に向かってせり出している感じです。あまり紹介されていない御坂黒岳の富士山展望地です。



御坂黒岳から久保田一竹記念館の下山道にある1554ピークの富士山展望地からの富士山




■御坂黒岳展望台からの富士山  (2015.5.17 .12:49) 

5月の太陽は高く、富士山全体に陽が当たります。冠雪が少なく岩肌が露出してきりっと締まった山頂部です。







■御坂黒岳と破風山の間にあるすずらん峠手前の富士山展望地からの富士山と河口湖  (2015.12.27 13:44)

黒岳の尾根が下方に三角形を作り、菱形富士になっている。新御坂峠天下茶屋からの富士山が菱形富士と呼ばれていますが、ここの富士山も同じような構図になっています。破風山は樹木が生長したためか、富士山は山頂が見える程度で展望は良くありません。



御坂黒岳と破風山の間にあるすずらん峠手前の富士山展望地からの富士山と河口湖 






詳細は以下のページで











リンク



晴天の2月、画面いっぱいの富士山が素晴らしい。河口湖-新道峠-黒岳-広瀬のコース。

4月、山肌全体に陽が当って鮮明な富士山。陽の当たりは方は冬期より4、5月の方が良いようです。(春日山の後)。

花咲く5月で快晴の富士山

6月、富士山の山体は紫紺です。
サイト「 ヤマップ」の「笹子駅から本社ヶ丸・御坂黒岳を経て河口湖駅






野の花




 2015.5.17 天下茶屋-御坂山-御坂峠-御坂黒岳-久保田一竹美術館

シャクナゲ

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シロバナヘビイチゴ

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ツクバネソウ

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フデリンドウ

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ニョイスミレ

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マイヅルソウ

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ニリンソウ

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ツクバキンモンソウ

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 ミツバツツジ  ミツバツツジ  ヤマツツジ

新緑と満開のミツバツツジとヤマツツジを眺めながら登山道を進みます





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